Appleは4月22日にiOS14.5をリリースしました。これは、2020年6月に開催されたAppleのWorldwide Developer Conference(WWDC)以来、準備を求められてきたものです。これにより、すべてのiOS 14.5ユーザーは、Appleのモバイル広告IDであるIDFA(Identifier for Advertiser)をアプリが追跡および共有することをユーザーに許可を求めることになります。
LiveRampのAddressability & EcosystemのシニアバイスプレジデントであるTravis Clingerは、今回の発表内容を説明する短いビデオを用意しました。広告主やパブリッシャーにどのような影響があるのか、そして今すぐに行うべきことを説明しています。
アドレッサビリティに対するiOS 14.5の予想される影響
業界全体の予測では、オプトイン率は約30%とされており、利用可能なIDFAの減少は、マーケターがユーザーにリーチし、モバイルデバイスのパフォーマンスを測定したり、IDFAのみに基づいてデータを接続したりする機能に影響を与えることを意味します。パブリッシャーにとっては、アドレッサブルなインベントリが少なくなり、CPMと収益の低下につながります。さらに、マーケターにとってモバイルアプリはデータを活用できるチェネルとして関心が低くなってしまいます。
LiveRampが支援していること
Authenticated Traffic Solution(ATS)は、3rdパーティCookieの消失だけでなく、IDFAを含む他のデバイス識別子の消失にも対応できるように、将来性を考慮して設計されています。
マーケター・広告主
マーケター・広告主がiOSデバイスでユーザーとつながりを持ち続けるためのいくつかのオプションがあります。
1)同意されたIDFAグラフの作成と維持を継続します。当初は同意が制限される可能性がありますが、業界はiOSデバイス上でデータ主導型のリーチと測定を可能にするために、オプトインを推進するよう取り組んでいます。
2)エコシステムのパートナーと協力して、ATSとOn-Device ATSを導入します。これにより、マーケター・広告主は認証されたモバイルインベントリで顧客を見つけることができるようになります。 いずれのソリューションも、Appleが定めたフレームワークに準拠しています。
3)ATSは数千のドメインで導入されており、Safari上でのアドレッサビリティが可能になっています。これにより、マーケター・広告主はAppleデバイスのコンテキスト内でユーザーにアプローチし続けることができます。
4)LiveRampを介して、iOSがかなり浸透している、最大かつ最も人気のあるソーシャルプラットフォームに引き続きアクセスできます。
パブリッシャー
ATSとOn-Device ATSはどちらも、Appleが定めたフレームワークに準拠しており、マーケターが認証済みのiOSインベントリで顧客を見つけることが出来ます。
1)今後数か月でアドレッサブルなインベントリの需要が急増すると予想されるため、ATSを実装して認証戦略をひとつ上のレベルにする絶好の機会です。
2)ATSを導入することで、顧客との関係を自社で管理し、提携するプラットフォームやベンダーを選択することができます。
現在までに、世界中の400を超えるパブリッシャーがATSを採用しており、その中には米国のComscoreトップ20の70%、トップ50の65%が含まれています。そして日本を含む導入採用率は継続して伸び続けています。
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