現地時間2022年1月25日、Googleは、Chrome上のサードパーティのCookieに変わるPrivacy Sandboxの取り組みの一環としてTopicsを発表しました。Topicsは、「興味・関心に基づく広告」をサポートするように設計されており、コホートの連合学習(FLoC : Federated Learning of Cohorts)提案を後継するものです。Topicsはウェブ全体で標準化された高レベルの関心セグメントを可能にすると思いますが、これは、現在のパブリッシャーページに対するコンテキストの効果に非常に似ています。また、ユーザーコントロール、プライバシー、透明性を高め、フィンガープリントなどの不正なトラッキングを防ぐ仕組みもあるように見えます。全体として、これは業界にとって、前向きな一歩であると考えていますが、パブリッシャーにとっては決定的な解決策ではありません。
将来的には、コンテクスチュアルとアドレサブルになる
LiveRampは、デジタル広告業界の将来の状態はコ、コンテクスチュアルとアドレッサブルのソリューションのいずれかではなく両方に基づくということを常に想定してきました。例えば、Topicsは、パブリッシャーとマーケターにとって貴重なインテリジェンス層として機能することができるようですが、それにはオーディエンスデータとの組み合わせが必要です。オーディエンスデータをこの組み合わせから外すと、パブリッシャーには、在庫を効果的にマネタイズし、オープンウェブで競争する上での盲点があまりにも多くあります。
今回の発表では、Authenticated Traffic Soluion(ATS / 認証トラフィックソリューション)による我々の戦略とアプローチを再確認するものでした。ATSは、LiveRampの最高クラスのアイデンティティに基づいて構築され、消費者の信頼と透明性に基づいています。ATSは提供開始以来、業界をあげてその普及に努めており、現在も世界中でその普及と実績の拡大し続けています。
現在、LiveRampは、広範なATSパブリッシャーネットワークと直接パブリッシャー統合により、オンラインで費やす時間の70%以上に接続されていいると考えています。comScore 50パブリッシャー(US)のうち35社以上が実装しており、CafeMedia、Microsoft、Tubiなど、世界中で11,000以上のドメインでATSが採用されています。
ATSにより、ブラウザ全体でCPMが最大84%改善
多くのパブリッシャーがATSを採用していることは、結果が物語っています。ATSを使用している70社以上のパブリッシャーの直近6か月間の分析で、パブリッシャーは次の成果を発見しました。
● ChromeのCPMの70%以上の改善。これは、Cookieが利用できる環境の中でもメリットがあることを示しています。
● SafariのCPMが84%改善。これは、Cookieレスの環境においても高いアドレッサビリティと明確な収益化の機会を実証しています。
しかし、主要なパフォーマンス指標において顕著な改善が見れるのはパブリッシャ―側だけではありません。ATSは、ブランド(広告主/マーケター)側でもサードパーティCookieによるパフォーマンスを上回ることが示されています。
ブランドもATSで大きな利益を取得
この四半期で、世界のトップブランドの450以上が、LiveRampの人ベースのプライバシーファーストの識別子である「RampID」を使った2,500を超えるキャンペーンを実施しており、その有効性は結果が物語っています。
● 総インプレッションの48%はATS無しでは不可能だった、Cookieレス環境からのものでした。
● RampIDによるキャンペーンでコンバージョンが43%増加
● CPAが15%の減少
● サードパーティCookieによるキャンペーンと比較すると、RampIDによるキャンペーンの勝率がほぼ2倍に増加
また、広告主のマーケティング担当者はアドレッサブルなインプレッションに対しては、高い金額で買い付けることいとわない事も分かっています。それが、ウォールド・ガーデンがすべての広告支出の60%を占める理由の1つです。ターゲットできる消費者はより価値の高い存在です。LiveRampは、オープンウェブ全体で同じ価値を提供し、すべてのパブリッシャーにとってより公平で競争力のある、健全なエコシステムにつながります。
業界は、サードパーティCookie廃止のテスト、学習、および準備を続けています。同時に、ATSは、すべてのブラウザでその価値とパフォーマンスを証明し続けています。
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