COVID-19のパンデミックにより、オンラインの読者数、閲覧時間が大幅に増え、オーディエンスにとって刻々と変化する状況と並行して、パブリッシャー各社は、このトラフィックの増加に対し、より良い収益を図る方法を模索していると思います。2020年6月Appleが発表したIDFA権限の変更、それはパブリッシャーはIDFAを使用してユーザーを追跡するための権限・同意を取得する必要が出てくる課題や、2020年1月に発表されたGoogleのChromeによるサードパーティCookieの制限に関する対応への準備期間も迫られている状況を考えると、パブリッシャー皆さまが課題解決の為に模索しているのは容易に理解できます。
パブリッシャーのニーズはそれぞれ異なりますが、どのポストCookieソリューションが自分たちに適しているかを考慮する際、いくつかのポイントがあります。最終的には、次の基準を満たすことができれば、パブリッシャーはオーディエンスとパートナーの両方の信頼を高めながら、広告収入を維持・成長させることができるようになります。
1. プライバシーが最も優先されているか?
パブリッシャーは、ユーザーとの1stパーティの関係を改善し、発展させるために注力されていると思います。多くの場合、信頼構築は、様々な認証方法を通じて価値交換を積極的に伝え、消費者のプライバシーに関する潜在的な懸念を和らげることで達成されます。したがって、検討されているソリューションがフィンガープリンティングを使用したり、ハッシュ化された電子メールや個人データをビットストリームに渡したり、何らかの方法で保存したりする場合、データ漏洩のリスクが大きすぎるため、パブリッシャーは選択肢のひとつとして避けるべきです。その代わりに、エンドツーエンドでプラットフォーム固有の暗号化を提供し、データの漏洩や再識別を防止し、データの管理を維持できるソリューションを検討すべきではないでしょうか。
2. 複数のチャンネルでアドレッサビリティを提供しているか?
これまでのところ、ユーザーデータはエコシステム全体で断片化されています。現在、パブリッシャーは、ユーザーと世帯レベルの両方に対応可能なリーチを提供し、デジタル、モバイル、コネクテッドTV(CTV)を含む多くのチャンネルで同時に動作するソリューションを採用する機会を得ています。また、今すぐに実行可能なソリューションであり、将来の規制や業界の変化にも十分に適応できることで、持続性を提供していく必要があります。
3. オフラインとオンラインのデータを繋げることができるか?
データドリブンマーケティングは、取り急ぎ数多くの施策を打って、そのうち、いずれかの希望の結果を獲得するアプローチよりもはるかにインパクトがあるものです。行動データとオーディエンスセグメントに基づいたパーソナライズされたターゲティングを可能にするソリューションが重要になります。真の成功は、オフラインとオンラインのデータをシームレスに接続することにあります。
4. グローバルなフリクエンシー・キャップは可能か?
Walled Gardenが成功している理由のひとつは、自分たちのIDを使って、ひとりのユーザーに対して特定の広告を表示する回数を制限することができるため、同じバナーが何度も追いかけられるように表示されたりするのを防ぐことができるということです。そのため、ポストCookieのソリューションは、オープンインターネット全体で効果的であることを証明することが不可欠です。この基準を満たすことで、パブリッシャーは広告主にとってより良い、より効果的なパフォーマンスを可能にし、そのインベントリをより魅力的なものにします。
5. それは適切なパートナーを持つグローバルプレーヤーか?
世界中の誰もが様々なコンテンツにアクセスできるようになった今、パブリッシャーはこれまで以上にグローバルな視点でも取り組みを考えることをお勧めいたします。ポストCookieのソリューションを採用する柔軟性の高いパートナーとの取り組みが必要だと考えます。国際的なフットプリントや、多くのDSPとの接続を持つSSPパートナーを採用をすることで、国内外のより幅広い広告主とのCPMを最大化した取引が実現へとつながります。
6. CTVキャンペーンの測定能力を向上させることができるか?
消費者は現在、これまで以上に自宅で過ごす時間が増えており、その結果、CTVの視聴率が増加しています。そのため、広告主はCTVを通じても個人にリーチすることを考えており、CTV上での正確なターゲティングと測定を可能にするソリューションを選択することの重要性をさらに強調しています。
上記すべてに対応可能なポストCookieのソリューションは、パブリッシャー皆さまが新たな収益機会を発見し、オーディエンスを増やすのにお役立ちできると思います。目的、目標によってパブリッシャーが必要とするポストCookieソリューションはすべて同じではないことに注意する必要があります。ぜひ上記のポイントを参考にして頂き、対応準備を開始して下さい。
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